こちらの記事では韓国系語学学校に通われた方の体験談をご紹介します。1年通われたからこそ分かる一般的には出てこない韓国系のメリット・デメリットの内容がよくまとまっていますので、韓国資本の語学学校に留学を検討している方には参考になるかと思います。
是非、語学学校選びに役立ててください。
私は2011年の4月~2012年の3月までのおよそ1年間イングリッシュフェラの第2キャンパス(通称:スパルタコースキャンパス)に留学していました。
スパルタコースをあえて選んだのは、会社を退職して留学したのでせめて将来につなげるために英語をしっかり習得しようという決意の表れでした。
コースはESLのコースを受講していました。
こちらのキャンパスはメインキャンパスよりも日本人学生が少なくなり、韓国人学生が多くなるため、良くも悪くも韓国系語学学校の特徴が濃厚に現れていたと思います。
そんな環境の中で1年間過ごして感じた韓国系語学学校の特徴について記事にまとめました。
1.韓国系の語学学校で勉強する際のデメリット
フィリピン留学で入学する事になる語学学校の中には韓国人によって経営されている語学学校が多数あります。韓国系の語学学校には韓国系特有の特徴があります。
それらの特徴については日本人留学生にとってメリットになるような特徴も、デメリットになるような特徴も色々あります。一概に韓国系の語学学校だから良くないという事もありませんが、韓国系の語学学校特有の問題もあります。
今回の記事では韓国系の語学学校に入学するにあたって把握しておいた方がよい韓国系の語学学校の特徴を記事にしていきたいと思います。
まずは韓国系の語学学校で勉強する場合の、デメリットになるであろう特徴から述べていきたいと思います。
インターネット上の情報等だとフィリピン留学のメリットやフィリピンで勉強するメリットなどたくさんのメリットが挙げられています。
しかし、メリットはたくさん上がっていても、韓国系の語学学校で勉強する際のデメリットについての情報はほとんどありません。留学を検討するのであればメリットと同じくらいデメリットにも目を向けるべきだと思います。
そのため、留学して感じた韓国系の語学学校の特徴の中であえてまずデメリットから挙げていきたいと思います。
韓国系語学学校の3つのデメリット
韓国系の語学学校の特徴のうちデメリットになるであろう特徴は3点になります。
領土問題や歴史問題
まず、1点目は日本人留学生のみに特有で生じる問題だと思いますが、韓国との間で問題になっている領土問題や歴史問題の影響でしばしば韓国人の留学生やスタッフとの間で気まずい空気が流れる事があります。
もちろん日本人だからといって面と向かって嫌悪感を示されたり、喧嘩をふっかけられるという事はありませんでした。民族性という点では日本人と韓国人は結構通ずるものがあるので個人対個人では仲良くなりやすいと思います。
ただ、領土問題や歴史問題は別です。
自分が取っていたコースでは1日の中に1対8のグループレッスンの時間が含まれていたのですが、その授業の中で突然韓国人の生徒が「今日は竹島の問題について話し合いたいと思います。」と言い出した時は唖然としました。
その日のクラスのカリキュラムは全て変更されて竹島の問題に関するフリートークの時間になりました。
フリートークとは言ってもクラスに6人いた韓国人留学生が竹島が韓国の領土だという主張を延々と繰り返すというものでしたが。
まぁ、自分も一応意見を求められましたが、ここで日本側の主張をしてしまうと議論になって収集がつかなくなりそうだったので「まぁ、この問題は将来に委ねるという事で・・・」という事であいまいな主張をしてお茶を濁していました。
後から他のクラスの日本人留学生にも話を聞きましたが、その子のクラスでも同じような竹島についてのディスカッションがあったようでした。ただ、そちらのクラスでは結構自己主張の激しいタイプの日本人男性がいたので、韓国人と激しい議論をしていたようです。
もっとも、その後韓国人学生とギクシャクしたりするかなと心配していましたが、それは杞憂に終わり、その日が終われば竹島の事などなかったようにまた平穏な日々が戻りました。
ただ、この竹島の時ほどではなくても、授業の流れで歴史や文化の話になった時、韓国人学生は日本の植民地時代の話へ授業の方向を持っていくケースが多くみられました。
一応、フィリピン人の講師の先生達には宗教・歴史の話はご法度という事で、極力その話は避けるように指導はされているようです。
ただ、韓国人留学生にもともとそういう歴史の話を好む傾向があり、そちらの方向に議論を持っていこうとする傾向があるため、結局韓国の歴史についての話を聞かされるケースが多くありました。
正直この韓国人が何かにつけて歴史問題の方向に議論を持っていこうとするのは、日本人の感覚としては理解し難いものがありました。
留学当時はこの韓国人の感覚が理解できなかったのですが、日本に帰ってから日本で働いている韓国人の方から話を聞いて少し理解できました。
それによると韓国人の若い子は留学する時などには親や先生などから「外国に行って韓国の歴史や文化について意見を求められたら、しっかり韓国の立場を主張するように。」と釘を刺されて海外に出かけるそうです。
そのため、韓国の歴史や文化を主張する機会があると積極的に韓国の立場について発言するという事が韓国では称賛される行為であり、逆にそのような場面で何も言わないでいると後で他の韓国人留学生から非難されるという事でした。
その話を聞いて、韓国人留学生が竹島問題の時にわれ先にと次々発言していた姿にも少し納得しました。
韓国ではそれが称賛されるべき行為のようでした。
ただ、何か領土問題・歴史問題で日韓の間でニュースがある度に居心地が悪い思いをしなければならないというのは、韓国系の語学学校に留学する際の大きなデメリットだと思います。
蚊帳の外に置かれる時間が長い
加えて韓国系の語学学校のデメリットは、学校以外の生活でコミュニケーションを取る際に蚊帳の外におかれるケースが多いという事です。
学校では韓国人留学生も積極的に英語でコミュニケーションを取ってくれます。
ただ、何といっても韓国系の語学学校はかなりのハードスケジュールで一日中英語漬けにされるため、宿舎に戻ってからは母国語で話をしたくなるのは人情だと思います。
そのため、自分は宿舎の部屋では韓国人達と相部屋だったのですが、部屋ではずっと韓国語が飛び交っていました。
また、休日も韓国人留学生と遊びに行くケースが多く、その場合はみんなが韓国語で盛り上がっているのを静かに聞いていて、たまに英語で「こんな話をしていたんだよ~」というような話をしてくれるので、それについてコメントするという流れでコミュニケーションしていました。
そのため、一緒に居てもコミュニケーションで蚊帳の外に置かれる事もしばしばありました。
ただ、自分は日本でも黙って相手の話を聞いている事が苦にならないタイプだったので、そういう時は一人で考え事をしていたり、分からないなりの相づちを打ったりしてそれなりの過ごし方をしていました。
しかし、自分も会話に積極的に参加したいとか、常に会話の中心にいたいタイプの人にとっては蚊帳の外に置かれる時間が多いのはつらいかもしれません。
食事が合わないとお金がかかる
もう一つの韓国系の語学学校のデメリットは食事です。基本的に韓国料理中心のメニューになっています。
ただ、食事はビュッフェスタイルのため、辛いのが苦手とかいう場合は中華系の料理やフィリピンの料理のようなメニューも選ぶ事ができました。
しかし、やはり韓国人好みの味付けになるケースが多く、基本的に辛いか濃い味付けのものが多かったです。薄味が好きな人や血圧が高い人にはおすすめ出来ないような食事内容でした。
そして、日本食は当然ありませんので、恋しくなった場合は週末にシティエリアに出て日本食レストランに行く必要がありました。食事は毎日の事なので、味付けが合わなかった場合は本当に大変になります。
韓国料理が嫌いだという人は日本人や韓国人以外の外国人が経営している語学学校を選んだ方が無難かもしれません。
2.韓国系の語学学校のカリキュラムの特徴
次に挙げる特徴は韓国系の語学学校に全般的にみられる特徴ですが、人によってはメリットにもなり、デメリットにもなるという特徴です。
その特徴とは韓国系の語学学校はかなりスパルタのカリキュラムであるという事です。
とりあえず、韓国には一昔前の日本の受験戦争時代のような文化が残っていて、かなり厳しい勉強のカリキュラムを組んでいます。
それこそ平日は朝9:00(下手をすると7:00位から)~夜20:00(もしくは22:00)まで英語漬けになるようなカリキュラムが組まれていて1日中英語漬けになる事が求められています。また、門限が設けてあったり、授業中に母国語を使うと罰則があるというような規則で縛るという教育方針が設けられています。
そして、スタッフも留学生をお客様とみるよりは生徒としてみる傾向が強くあります。それこそ校則の厳しい高校をイメージして頂ければいいと思います。
そのため、このような縛られる事を嫌うタイプの人には韓国系の語学学校はおすすめ出来ません。
週末は一応完全フリーとなっていますが、韓国人留学生には若い子が多く、語学学校で勉強してゆくゆくはアメリカなどの英語圏の大学に留学したいという思いを持っている子が多くいます。
そのため、週末も勉強に集中しているというケースも多いので、あまりみんなで遊びに行こうというような雰囲気になる事は多くありませんでした。
ただ、韓国人留学生にも遊び人タイプはいますので一概には言い切れませんが・・・。
しかし、ひとつ言い切れるのは真剣に英語を勉強したいという思いを持っている人でないと、韓国系の語学学校の環境はつらいと思います。
もし、英語の勉強ではなく人生の一休みや自分探しといったようなあいまいな目的でフィリピン留学をする場合であれば、韓国系の語学学校を選ぶのは避けた方がいいと思います。ただ、本気で勉強したい人がこの環境で英語に取り組めば飛躍的に英語力が向上する事は間違いありません。
3.韓国系の語学学校で感じた韓国人の良さ
最後に韓国系の語学学校のメリットについて述べたいと思います。とはいえ、カリキュラムがスパルタであり、しっかりついて行けば英語力が身に付くという事については上記で述べました。
しかし、語学学校では英語を勉強するという事と共に異国で生活をするという側面もあります。
そのため、以下では韓国系の語学学校のメリット、つまり韓国人留学生と一緒に生活する事の良さについて述べてみたいと思います。
韓国人留学生を見ていて感じる事は韓国には年上が年下の面倒を見る文化がしっかりと根付いているという事です。
これは外国人に対しても例外ではないようで日本人留学生の若い子などの面倒も少し年上の韓国人学生がしっかりと見てくれていました。色々寮のルールを教えたり、遊びに連れて行ったりして可愛がっていたようです。
このように年上が年下の面倒を見るのは日本でもありますが、日本人よりも韓国人の方がしっかりと面倒を見てくれるように感じました。そのため、日本人の若い子もすぐ学校や寮での生活に馴染めていたように見えました。
また、韓国人と日本人は非常に価値観が似ている面があります。
自分はフィリピン以外の国(ニュージーランド)でも語学留学をし、様々な国から来た学生と接する機会がありましたが、日本人に最も似ている外国人を挙げるのであれば韓国人を挙げます。
歴史問題などについての態度の表し方などは日本人とは違いますが、それこそ日々の生活でのマナーについての感覚や、話している時に相手の意見を聞く姿勢を持っているところなどは、日本人と共通していると感じる部分が多くありました。
実際、多国籍な学生で構成されている語学学校でも日本人と韓国人の学生は非常に仲が良かったように思います。
同じアジア人でも中国人は独自の文化があり、正直溶け込むのには非常に苦労しますが、韓国人と日本人はさほど苦も無く仲良くなれると思います。
4.韓国系の語学学校についてのまとめ
上記の文章で韓国系の語学学校についての特徴を述べてきました。
色々韓国系の語学学校についてのデメリットなども述べましたが、自分個人としてはフィリピン留学時代に韓国系の語学学校を選んで飛躍的に英語の実力を向上させる事もできましたし、韓国人の気の合う友人も出来たので、韓国系の語学学校を選んだ事はいい選択だったと考えています。
日韓の間に横たわる歴史問題などの様々な問題もあり、多少居心地が悪くなる時もあるかもしれません。
ただ、それを差し引いても本当に英語の力を身に着けたいならスパルタのカリキュラムで鍛えてくれる韓国系の語学学校をおすすめしたいと思います。
英語の勉強に集中したい人にとっては本当に理想的な環境だと言えるでしょう。
イングリッシュフェラに1年間留学して分かった!韓国系語学学校の特徴まとめ is a post from: 俺のセブ島留学