フィリピン留学で英語が伸びない人達がいる現実
こんにちは、ストーリーシェアの松本です。今回は失敗例を通じて「フィリピン留学を成功させるためのタイプ別学習法」についてご紹介したいと思います。
『フィリピン留学をすれば英語が話せるようになる!』
と思ってしまう方がいます。
確かに欧米やマルタ、マレーシア、フィジー留学と比べると授業がグループクラスでなく、マンツーマン中心なので上達しやすい環境といえます。実際フィリピン留学自体には殆どの方が満足されています。
しかしそれでも
『英語が話せるようにならない、どうすれば話せるようになるだろう?』と違う学校を探したり、情報収集を続け悩んでいる人もいます。(中には情報収集をしないで英語習得を諦める人もいます。)
タイプを知る事で無駄な時間を減らそう!
そこで今回ご提案したいのが、タイプを知る!ということです。
学校の言うとおりに勉強しているのに失敗している人の殆どは自分のタイプを無視しています。
魚は水の中で呼吸し、鳥は外で呼吸するのと同じようにタイプによって勉強方法を変えなければなりません。(中には両性類みたいな人もいますが)
例えば大学受験をクリアした既に英語の基礎がわかっている人達と、中学時代に全く勉強しなかった人達ではタイプやスタート地点が違います。
タイプ別成功する学校選び、学習方法
ではタイプ別の学習方法がわかりやすいように、フィリピン留学でよくある
『あるある失敗談』を書きます。自分に当てはまるタイプを選んで読んで下さい。
タイプA:スーパービギナー(英語が超できない&勉強が超苦手)
本当に英語ができず、勉強も苦手。日本人は控えめ精神なので、「私は英語ができる」というと嫌われるかもしれないので普通の日本人は「英語話せません」と答えます。体験談も「自分は英語が苦手でしたが、1~2か月で話せるようになりました」
とありますが、その生徒は
スーパービギナーでない場合が殆どです。大体大学生です。
スーパービギナーかどうかを見分ける簡単な方法
<スーパービギナーではない人>
①大学に行った人は当てはまりません。(誰でも入れる大学は別)
② 大学に行ってなくても、勉強しなかっただけで、やればできる人
<スーパービギナーの可能性が高い人>
① No, it isn’t. と No, it’s not.が同じ意味だと知らない人
② She is
in the kitchen.(彼女はキッチンにいます)をShe
is Kitchen.(彼女はキッチンです)と何度も間違えてしまう。
③Ingが何なのか、動詞が何なのかわからない方
I am going to the door.私はドアに向かっています。を
I am go door. のように間違える。
④Be動詞を知らない
Do you want? あなたは欲しいですか?と言いたいのにAre you want? と言ってしまう。
Are you want? だとあなたはwantさんですか? とかあなたはWantという名前の何かですか?みたいな感じになってしまう
➄副詞になると面倒臭くなり、英語やめたくなる
I get up early. 私は朝早く起きる
I get up fast. I get up quick. 私は素早く起きる
スーパービギナーがどんな感じかわかったでしょうか?
あなたはスーパービギナーでしょうか?
ちなみに私はスーパービギナーの方は大好きです。
教え方で伸び方が変わるので、お役に立てた感がするからです。
スーパービギナーの失敗例と改善方法
さてスーパービギナーがわかったところで、あるある失敗談です。
スパルタでの失敗例① 学校で一番やさしい教科書でも難しすぎる
『スパルタで強制的にじゃないと自分は勉強できないから』という理由で学校を選びます。
しかしスーパービギナーは教科書が自分のレベルに合っているかどうかわからないので、ずるずると続けてしまい、3か月経っても英語が話せるようになっていない事に気づき、転校を考えたり、自分を責め、最悪英語を諦めてしまいます。
スパルタでの失敗例② 教科書の進むスピードが速すぎる
生徒はどこをどう質問していいかわからないし、先生は生徒が理解したものとして
どんどん先に進んでしまう。進んでるだけで英語は伸びない。
理解する事と使えるようになる事は違うからです。
改善するには?
日本人はもっと
話す練習をさせるトレーニングが必要です。生徒もノートをとって努力するが、ノートをとる事と話すトレーニングは違いますので注意して下さい。(ノートとるのが悪いといっているのではありません)
スパルタでの失敗例③ 沢山の事を覚えさせられすぎる
『テストがあるからなるだけ覚えなきゃ』と思うが、普段の授業で8~10時間もあって、毎日新しい単語なんて脳みそ休む暇がなく逆効果になります。ストレスがたまって、焦りもでてきて空回りです。大学受験で一度覚えた単語を思い出すだけの作業とは違います。
スーパービギナーの失敗例④ タイプの違う人の体験談を信じてしまった
体験談で『全く話せなかった英語が1~3か月で話せるようになった』という人は大体大学受験で結構がんばったケースが多い。
改善するには?
他人の体験談を読むだけでなく書いた人の経歴なども知る必要があります。
スーパービギナーの失敗例⑤:自己学習(自習)をしてみたけど、、、
自己学習しないと英語は伸びない!
と思って自己学習をするが、勉強が苦手な人が自己学習をしても時間をかけるわりには効果がでません。
改善するには?
自己学習を毎日4~6時間するよりも、マンツーマン授業で先生を相手に自分のレベルにあった英文を繰り返し喋る方が習得できる。とくにスーパービギナーな人は机に向かって勉強するより、実際に体を動かして(話して)覚えるタイプが多い。(もちろん自己学習もした方がいいですが)
スーパービギナーの失敗例⑥: 日本語の教材を持ってこなかった、、、
スーパービギナーは留学先学校の一番やさしい教科書でもよくわからない場合が多いです。
先生の説明も英語ですから、教科書より難しくなり、よけいにわからなくなります。(メソッドを熟知した先生は別)
日本語があれば解説が書いてあるから理解しやすい。でもスーパービギナーで用意周到な方は少なく、殆どの方が準備不足で持ってきていません。
改善するには?
留学する前にわかりやすい本を選んで買っておきましょう。
ストーリーシェアが留学前に生徒に教える『初心者用お薦め教材』は第4回目のブログで書きますね。
次のタイプ(BとC)です。
タイプB:初心者で中学から成績も良くなかったが、やれば出来る人
昔から学校の成績が悪く勉強は苦手。でもやってないだけでやればできる賢い人の事です。学歴がなくても賢い人は賢いのです。要は興味が持てなかっただけで、一度興味を持つとすごい力(努力)を発揮します。
このタイプは学校が悪くても英会話に真剣になると自分で工夫して努力して成果をどうにかこうにか出してきます。
タイプC:中学高校はある程度できたという人
ある程度は知っているけど、英会話をした事がないからあまり話せないタイプ。
急激な伸びやすごい努力をするタイプではないですが、楽しみながらある程度努力し英語も伸びを感じる。一番多いのは、このタイプCです。
タイプBとCの失敗例と改善方法
タイプB,Cの失敗例① 少し難しい教科書を使ってしまう
通常フィリピン人の先生は初心者に教えるダイレクトメソッドを知らないので、どうしても教科書は難しい内容を選びたがります。
生徒がその方が興味を持つと思っているだろうし、基礎のトーレニングの仕方を知らないですし、自由会話の方が先生は楽しめるからです。もはや先生ではありません。
生徒も英語基礎を知らないので内容の面白そうなものに走ってしまう。実際、殆どの授業は教科書の題材で自由会話をする形、簡単な質疑応答をしてどんどんすすんでいきます。この質疑応答が上手い先生が教え方の上手い先生とみな勘違いしてしまうんですね。
もちろん教え方が上手ければ授業はわかりやすいのだが、
『教える』『会話を楽しむ』と『トレーニング(練習&反復させる)』の要素が足りないのでスピーキングが伸びない。最後は自己学習次第にまたまたなってしまう。。。
さらに教え方の上手い先生は
50人規模以上の学校だと少ないので長期(3か月~1年間)の生徒が独占し1~3か月の生徒は殆どとれないので、よけいに自己学習次第になる可能性が高いです。
改善するには?
難しい内容の教科書より少しレベルをさげる。レベルを下げても学べる事が沢山あります。
実はそれこそが本当の『基礎力』であり、その基礎力があればレベルが高い話になっても理解しやすくなり、自分の言いたい事も自由に相手に伝えられるようになるのです。
殆どの先生が基礎の教え方を知らないので生徒はそれに気づけない。
タイプBとCの失敗例② 沢山の教材に手を出し過ぎ
これは人間の自然な心理ですね。○○が良いと聞くと欲しくなる。買えば成長すると思うから。でもすぐに使わなくなって、しばらくしてまた新しい情報をゲットし購入してしまう。
この失敗例はタイプBとCだけではなく、どのレベルの人も陥りそうですが、一番多く陥りやすいのがBとCです。本を読んでもネットでもみてもある程度何でも自分で理解できちゃうので、欲が強くなりやすいのです。
改善するには?
大切なのは教材の数ではなく、やりきる。一つ一つの教材を何度も使う事が大事です。これは高校受験や大学受験でもそうですよね。学び事の心理です。
<その他のタイプ>
その他1,多国籍の生徒が多い学校が合わないタイプ
留学すればわかるのですが、生徒の多国籍は意外に英語上達に関係ありません。
皆母国語の通じる人達とつるむので、自分1人だけ他の日本人と離れて異国のグループにずっといる(逆もしかり)ことは稀です。
またフィリピン留学の場合、授業がみっちり朝から夜まで入っているケースが多く、自己学習もあるのであまり会話する時間がありません。あるといえば土日に一緒にでかけることですが、実際にでかけてみると英会話をしている総合計時間はほんの15分くらいだったりします。
また外国人と仲良くなれるコミュニケーション能力がなければ、お出かけしてお互い楽しめ、また一緒に行きたい!とはなりません。
殆どの場合、結局深い話のできる日本人同士で固まる時間、日本語を話す時間が多くなります。またフィリピン留学にくる生徒の殆どは若い方が多いので言語の他に年齢差で話に興味持てない事も。
改善するには?
多国籍の生徒がいる学校が合うタイプは「友情目的」の方!
・多国籍の学校はあなた(生徒)が積極的に外国人に話しかける事が出来る事。
・英語の勉強だけでなく多国籍の友達を学校で作りたい方。
におすすめです。ただし、あなたが留学する時期に本当に多国籍の生徒が多いか確認する事も忘れずに。(
国籍別割合制限がない場合、多国籍だと宣伝しているから入学したのに、韓国人だらけだったというケースはよくあります)
その他2,実践で覚えるタイプ 卒業時に『無念』と手紙を残した生徒の話
学校内の会話だけでは伸びない人も、学校の外の人と話すと授業にも身が入り、英語の勉強が楽しくなることがあります。
ストーリーシェアでサイクルラーニングメソッドというメソッドを使った授業を3か月受けても、たまに伸びを感じない人がいました。
サイクルラーニングメソッドは多くの生徒から『これなら伸びる!』と喜ばれている人気クラスなのに・・・です。
そして生徒は卒業時に『無念』と手紙を残していかれました。私も『無念』と思いました。(そういう経験があってメソッドを改良してきたのですが)
しかし3週間後に学校に帰って来て、めちゃくちゃ英語が話せるようになっていました。
学校を卒業したあと東南アジアの国を1人で旅行してきたのです。
旅行中に英語力が伸びたのではなく、外国人と話すうちに少々の文法の間違いなんか気にしなくてもいいんだと気づいただけでした。そしてフィリピン留学での自分の成長も確認できました。
もしこれが最初からフィリピン留学中にやっていれば、その生徒はもっと上達していたと思います。自分に必要なものがわかり、授業のありがたみがわかり、集中専念するからです。
その他3,机に向かって覚えるタイプ
机に向かって勉強して理解して、英語上達させるタイプがいます。
これが出来る方はかなり優れものです。東大や京大の留学生は比較的にどの学校に通ってもクレームをいいません。自分で勉強できるからです。あとは誰とでも話す積極性があれば鬼に金棒です。
注意点として入学した学校が遊びモードの強い生徒が多いと、イライラする事もあります。皆さんは想像できないかもしれませんが、生徒が他の生徒に対してクレームをいう場合もあります。
他人の事だからほっとける人と、『何しに留学にきてるんだ』とイラつく方もいらっしゃいます。たしかに生徒が超真剣にがんばっているとお互い刺激になって、さらにがんばれます。
どんな生徒が集まるかもこだわりたい方へ
英語学習に超真剣なタイプとエンジョイ派タイプは大きく異なります。
ストーリーシェアでも英語漬けの校舎と日本語可の校舎が現在あるのですが、以前は自分の部屋意外の学校内のみのソフトイングリッシュポリシーでした。
その時はタイプの違う生徒同士で(基本、真剣派がエンジョイ派に)クレームをもつことがたまにありました。しかし英語漬け校舎と日本語可校舎をわけてから生徒同士のクレームはピタっとなくなり、真剣派はさらに真剣に。エンジョイ派はさらにエンジョイできるようになりました。
エンジョイ派はエンジョイ派で良いですし、真剣派は真剣派でいいと思います。学校で集まる『生徒の種類』も変わります。
楽しさがあれば伸びる人は洋楽のクラスがおすすめ
特に日本人は文法にこだわってしまうため余計に話せなくなる方が多いです。話せないと練習できないので上達しません。悪循環です。
しかし楽しい事になると脳からアルファ波が出て記憶力も向上、上達が早まります。お薦めは洋楽をつかった洋楽クラスです。
歌詞の意味から発音、表現、文法、単語が全てリズムと一緒に楽しく学べます。
日本人なのに英語がめちゃくちゃうまい人の殆どは洋楽好きで、何曲も暗記してる場合が多いです。
また今までボディーランゲージと勢い、雰囲気だけで会話を乗り越えてきた人達は学校で細かいこと、例えば aとかthe, 単数形とか複数系、形容詞と副詞等を注意されはじめると間違わないようにしたくなる人がいて、以前より話せなく感じる人がいます。
そういう方は洋楽クラスをとりましょう。
旅行が生徒に恥ずかしがらなくてもいいスピリットを与えたのと同じように、『洋楽クラス』があなたをリラックスさせ成長させます。
韓国人の学校が合う方
最後に韓国資本の語学学校が合う方をご紹介します。
韓国人の学校やボーディングハウスは私も5つ通いました。日本人が一人もいない学校が4つです。
基本的に
日本人がいないと日本語を使う機会が減るのですが、英語で話す機会は増えません。食べる時以外私はずっと勉強し(食べる時も韓国語しか耳に入らないので英語学習オーディオを聞いてました)英語のできない韓国人ではなく、フィリピン人やアメリカ人と仲良くなって3~4時間ずっとカフェで会話実践、あとは自己学習に専念してました。
マンツーマン授業はメソッドのない1日2~4時間だけ発音と聞き取りメインにしました。そして韓国人の方々も英語が上手ではないことと、会話の内容や使われる英語表現が誰と話しても似ていたので、自己学習に専念しました。
韓国人の学校はフィリピンではなく韓国でした。
食事、言語、人種、全て韓国式なので、韓国にいるより韓国だと韓国で英語講師をしたことのなるカナダ人もいっていました。なので
韓国文化が知りたい、友達を作りたいという方、短期の方は楽しめます。
韓国語を少し話すとめちゃくちゃ喜んでくれるので(フィリピン人の前でフィリピン語を話した場合もそうですが)モチベーションが上がってしまいます。
ただ英語上達に専念していた私には週末いつも遊びに誘われ、断っても誘われ最終的に怒られました。とても親切にして頂き感謝しているのですが、人によっては所属系の人間関係に少し悩む事もあるかもしれません。
すぐに伸びる方とそうでない方の一番の違い
最後に、英会話力がすぐに伸びる方と伸び悩む方の一番の違いをご紹介すると・・・
すぐ伸びる人は以下の3つを抑えています。
1,基本的に素直な人が多い。
2,外国人と誰でも話す。
3,自己学習もやるときめたらガンガンやる
逆に、英語が話せるようにならないといって悩む方は、以下の3つを抑えています。
1,『自分は○○だから△△はできない』と諦めている人。
2,消極的な人
3,学校外の人と友達にならない人
自分のタイプと留学や学校の現実を知る事で色々な問題から回避されます。このブログが皆さんのお役に立つことを願っています。
英語学習でプロの語学講師として皆さんとネットでは出ていない、出てこない情報もシェアしていきたいと思います!!皆さんの感想やコメント、質問、体験も楽しみにしています。一緒に勉強していきましょう。
フィリピン留学を絶対成功させる為のタイプ別学習法 is a post from: 俺のセブ島留学