ジュニアキャンプの特徴
前回の記事では親子留学の全体像と、必要性、そしてなぜ親子留学やジュニアキャンプが流行ってるのかについてご紹介しました。
https://ceburyugaku.jp/107338/
今回は具体的にジュニアキャンプとセブ島の親子留学についてご紹介していきます。
まず1つ目、ジュニアキャンプの特徴3つです。
1、短期留学型のプログラム
ジュニアキャンプは1週間から2週間の短期プログラムで、夏休み、冬休み、春休みのような中長期の休み期間に開催されます。
また、平日だけではなく短期プログラムは、土日もフルでプログラムが全部入っており、平日勉強し、土日はモールに行ったり、もしくはアイランドホッピングと言って、セブ島の離島に行くツアーが開催されています。
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2、ツアーパッケージで楽々
一般的はセブ島留学は航空券の手配や海外旅行保険の手配を自分で行いますが、ジュニアキャンプの場合は学校側が一括で手続きをしてくれますのでとても楽です。後述しますが、15歳未満のお子さんが親御さん以外とセブ島に行く場合は、特別な許可証が必要になります。その手続も学校側が行ってくれます。
3、専用のプログラム
一般の留学とは異なり、ジュニアキャンプ用のプログラムになっています。つまり、英語力が全くない状態を想定した授業が行われるため、カリキュラムが異なります。

セブ島のジュニアキャンプは、年齢によって大きく2つに分けることができます。
1つ目は親御さんが同伴するパターンです。0歳から小学校ぐらいまでの方は、親御さんが同伴して一緒にセブ島で過ごします。
それ以外にもう一つのパターンとして、子どもだけで留学するパターンです。
これは、親御さんは同伴することはできません。対象年齢としましては、中学生、高校生になります。
この場合、日本から現地のスタッフがアテンドをして、セブ島に連れて行き、かつ日本に戻るまで全てケアをします。
ジュニアキャンプのコース
写真提供:Za English Academy
ジュニアキャンプのコース内容は、基本的にマンツーマンとグループクラスのコンビネーションです。先生と1対1で勉強できる機会も多いですし、グループクラスも欧米留学に比べて少ない人数でやります。
お子さんが英会話をするチャンスが沢山あるゆえに、同世代のお子さん同士で仲良くなるなら、ジュニアキャンプのプログラムは特におすすめです。
旅育(セブリッシュ)
また、アクティブラーニングという、何かを使って英会話をするという機会があります。
例えばアイランドホッピングという離島に行って、その離島の文化を学ぶ、もしくはバーベキューなどをして、先生と一緒にコミュニケーションをしていく、グループクラスでアイスやロボットを作りながら英語で会話をするアクティブラーニングです。
また、セブ島のジュニアキャンプの特徴として、宿題をする時間もきちんと設けていることです(日本人経営の語学学校限定)。
1時間か2時間、毎日宿題をする時間がありますので、ジュニアキャンプ後に学校の宿題に追われる事もありません。
親子留学(通年型)の特徴
ジュニアキャンプ以外でお子さんが英語を学ぶ方法としては、一般的な語学学校へ親子留学する事です。
メリットの一つ目は子供が親と一緒に勉強できるチャンスがあること(親が背中を見せれる)
2つ目は土日を家族と一緒に過ごすことができること。
3つ目は期間を自由に設定できることです。ジュニアキャンプの場合はそもそも夏場、春先など開催期間が決まっています。そのため、留学する期間や時期、入学日を自由に設定したいのであればジュニアキャンプは外す必要があります。
ジュニアキャンプ、親子留学の費用
続いて留学費用です。ジュニアキャンプの場合ですと、1週間から2週間の留学で、お子さんだけの場合ですと約30万円ほどです。授業料が20万円前後、かつ航空券や保険、諸々の初期費用入れますと30万円前後だと思います。
通年型に関してましては、親御さんとお子さんの2人になりますので、1カ月の留学で40万円から60万円ぐらいではかかります。高い学校でも60万円です。宿泊施設を親子での寮にするか、ホテルやコンドミニアムにするかで価格に差が出ます。
学校選びのポイント
結論から言えば、ジュニアキャンプは実績のある日系の語学学校に申し込むが一番です。
理由はトラブル対応が早いこと。そもそもトラブルが起きにくいです。3年〜5年ぐらいやってる学校にまずあたってみるのが間違いありません。
韓国系の語学学校でジュニアキャンプをやってるところもいっぱいあります。この場合の利点としては、国籍がミックスされてることです。
ただ、ミックスされてる分、当然日本人の要望だけを特別にケアするわけにはいきませんので、その点はご注意ください。それぞれの国で求めるサービスの質は異なります。
写真提供:Kredo Kids
また、通年型の学校になりますと、おすすめは親子留学専門校のKredo Kids。専門校のためケアが厚く、かつ親子留学する親御さんしかいないのでご両親同士で仲間ができやすいという特徴があります。
また、小規模な学校、いわゆる20名から40名前後の語学学校もおすすめです。
マネージャーさんが、1人1人の顔を覚えているので、何かトラブルがあった場合も大丈夫ですかって声かけてもらえやすいですし、そうでない場合も、コミュニケーションがしやすくなってます。アットホームになりやすいのは、小規模学校のメリットです。
セブ島の治安について
親御さんとしては一番気になる要素の1つ、治安についてご説明します。
治安と言いましても、大きく分けて4つぐらいあります。環境、病気、それから水と食事。あといわゆる犯罪率とかの治安です。
1、環境
まず大前提として、一般的に日本人からセブ島の治安を心配する声があるため、学校はそもそも治安の悪い場所に学校を作りません。
特に親子留学を推奨してる学校は、その中でも更にいい場所に立地してます。夜中も外へ出歩けるような場所に立地してる場合が多いです。
また、ジュニアキャンプではリゾートの中にある場合も多く、そのリゾート内で完結するため、外に出歩く必要がありません。
安全が確実に守られているような場所で留学できるので、その点はご安心ください。
2、治安
治安に関しては、皆さんが思われる一般的なフィリピンのイメージ、これはマニラです。マニラの、マカティは別です。マカティという都市部は別ですが、マニラ全体としては治安率はたしかに悪いです。
しかしながらセブ島はそもそもリゾート地で、観光客もいっぱいいます。Numbeoという世界最大の口コミ投稿型データベースでは、2019年9月時点ではロンドンとセブ島が同じ治安指数というデータが出ています。
https://www.numbeo.com/crime/comparison.jsp
関連記事:セブ島の治安ガイドライン。先進国の主要都市と徹底比較!
3、病気
病気は大きく分けて、体調不良、食中毒、発熱などです。
体調不良や食中毒に関しては、学校の食事を食べ、ウォーターサーバーの水、ペットボトルの水を飲むうちはめったにお腹は壊しません。
*とはいえ、硬水の水が苦手な方はウォーターサーバーの水でも下痢になる方もいるようです(確率としてはかなり低いです)。
心配であれば、やはりウォーターサーバーの水も避けて頂くのが良いかと思われます。
ただし、そういった体調不良は基本的には軽い下痢で重たい症状になることはまずありません。重症になるのは、屋台にあるローカルのフードを自ら挑戦して食べようしたり、売店で売っているずっと置いたままのカットフルーツなどを食べた場合です(フルーツを食べる場合はカットしたてのものを食べてください)。
体調不良になった場合、日本語が使える病院に案内してくれます。日本語が通じるのはもちろん、キャッシュレスで済みますので、手間もかかりません。そういった面でかなり便利になってます。
関連記事:セブ島でかかりやすい病気とは?病気対策と緊急連絡先
ジュニアキャンプ・親子留学の注意点
ジュニアキャンプと親子留学の注意点として、あらかじめ知っておいていただきたいことが5つほどあります。
1、全ての語学学校が親子留学を受け入れしているわけではない
写真提供:Kredo Kids
実は全ての学校が親子留学を受け入れているわけではありません。
親子留学は一般の留学生に比べて、特別なケアが必要です。
しかしながら学校側の事情としては、一般的な留学生と同じ金額を支払っているのに、2倍、3倍のケアが必要になるのであれば、現地スタッフの人数が足らなくなりキャパオーバーになってしまいます。
そのため、中途半端なサービスになるぐらいなら、お断りしておいた方が良いと考える語学学校も少なくありません。
だからこそ、ジュニアキャンプという特別なプログラムで、お子さんの学習とケアを行っています。
予め受け入れる学校かどうかの確認、そして受け入れる場合も親子留学専用プログラムでない限りは、一般の留学生と同じ対応だと思っておいてください。
2、15歳未満のお子さんの渡航は要注意
写真提供:First English
2つ目は、お子さんと親御さんが一緒にセブへ行く分には問題ありませんが、お子さんと祖父、祖母の方が行かれる場合、これは15歳未満に関しましては、WEGっていう特別な申請が要ります。もしくはお子さんが1人で行かれる場合は、特別な申請が要ります。これはジュニアキャンプの場合ですと、学校側が手配してくれます。
ただし、ジュニアキャンプでない、一般的な親子での留学の場合は、祖父、祖母など、「ご両親と一緒でない場合」、かつ15歳未満のお子さんの場合は、ご自身でWEGっていうのを申請していただく必要があります。各学校、もしくはエージェントさんに必ずお伺いしてください。
WEG申請に必要な「扶養•保証の同意宣誓供述書」の認証ガイドライン(フィリピン大使館)
3、セブ島は発展途上国である
3つ目以降は心構えになります。
セブ島は発展途上国なので、先進国のようにはいかない点もご理解ください。
停電もないことはないですし、渋滞は日常茶飯事。お腹をこわす可能性も先進国より確率は高いです。
また、日本から比べるとWi-Fiは弱いですし(でも動画は見れる場合がほとんどですよ)、シャワーに関しても温水のシャワーが出ない日も(運が悪ければ)あるかもしれません。発展途上国は先進国よりも不便なときが多い事を理解していただけたらなと思います。
4、日本と同レベルの質は手に入らない
4つ目として、これは日系の語学学校と言えども、日本人の完璧な日本でのクオリティを求めるのは難しいということです。
日系は最高のサービスを提供してる語学学校ばかりですが、あくまで外国です。異文化の違いを受け入れることが出来ない方にとっては、海外生活は厳しいものになります。
海外どこにいっても日本のクオリティがないように、フィリピンもありません。
5、フィリピン人はネイティブではない
最後5つ目です。フィリピン人はネイティブではありません。
フィリピンの英語は特に大きな癖があるわけではありませんが、ネイティブのような発音や言い回しをするわけでもありません。
YouTubeやオンライン英会話では、フィリピン人の発音を耳にすることが出来ますので、発音を気にされる方は一度確認してみてください。
発音を極端に気にする方は、2倍3倍のコストがかかりますが、欧米に親子留学する方が後悔はないと思います。
まとめ
セブ島留学、セブ島での親子留学は、何といってもコスパがとても良いです。
そもそも毎日数時間のマンツーマン授業を受けれる留学はフィリピンしか今の所ありませんし、かつ日本人経営の語学学校も多数ありますので、初めて海外に留学をして勉強するには素晴らしい環境です。
加えて、1週間から2週間でも、自主性が育つためお子さんは大きく変わります。英語が伝わる楽しさ、海外で学校では出会えない友達と過ごす日々はは一生の思い出になるに違いありません。
発展途上国は先進国と違います。要は、先進国の考え方を持ってる人じゃない人たち(フィリピン人)と触れ合えるチャンスがセブ島留学にはあります。
そういう多様な価値観を受け入れるようなお子さんに育ってもらうためにも、ぜひ一度はセブ島で親子留学をしていただいき、お子さんの新しい気付きや、新しい成長を促してもらえたらなと思います。